Bブルンストロームのステージ

 
 
ステージ1:筋肉がダラリとして締りが無く、緩んでしまっており、まったく動かせない状態。反射運動や随意運動は消失し、他動的に動かすと抵抗がありません。(ブラブラな状態です。)
脳卒中の発作直後は、このような弛緩状態を呈しやすいです。
      
ステージ2:この段階では共同運動の一部がわずかに出現します。(わずかに関節運動が起こる)
また、連合反応が誘発され、身体の一部の筋に強い力を働かせると、他の部位まで筋収縮や運動が起こります。例えば、「あくび」や「くしゃみ」をしたとたんに、動かなかった腕や指が曲がったり、下肢がピンと伸びたりします。

ステージ3:この段階では、十分な共同運動が出現します。(明らかな関節運動が可能)
共同運動では、個々の筋肉だけを動かそうとしても、付随するほかの筋肉までつられて一緒に動いてしまいます。(一定の運動パターン以外の運動は出来ません)
例えば、麻痺した手を前からまっすぐ上に上げようとした(肩を動かそうとした)時に、勝手に手指が曲がり、肘も曲がり、脇の下が開いてしまうなど、動かそうとした部位以外のほかの部位も勝手に全部動いてしまいます。
共同運動には、曲げる動き(屈筋共同運動)と伸ばす動き(伸筋共同運動)のおおむね相反する2種類の運動パターンがあります。なお、上肢では曲げる動き(屈筋共同運動)が、下肢では伸ばす動き(伸筋共同運動)が強く出現しやすいです。

ステージ4:共同運動に対して、個々の関節が分離して動く場合を分離運動といいます。この段階では共同運動の各要素の結びつきが弱くなり、共同運動と関係の弱い筋を使い、そのパターンから少し離脱した運動(分離運動)がわずかに可能となります。

ステージ5:痙性や共同運動との結びつきがさらに弱くなり、構成要素の組換えも容易になり、かなり多い種類の運動(分離運動)が可能となります。

ステージ6:痙性や共同運動の影響がほとんどなくなり、運動の協調性や速度も正常化し、個々の関節が自由となります。しかし、その動きは少しぎこちないです。

 
       
   
 
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送