身体部位は下肢の足関節(分節的)で、感覚様式は体性感覚の圧覚、課題は接触課題を選択します。
ここでは、患者さんの能力に応じて複数のスポンジを用意して、訓練段階によって他動または自動にて踵を下げてその硬さを当ててもらいます。ここで重要なのは、認知課題の形式をとることで、認知過程の基本単位がすべて動員されるということです。患者さんは、踵に提示されたスポンジの硬さを閉眼にて意識を集中(注意)して感じ取り(知覚)、複数のスポンジの硬さを思い出しながら(記憶)、踵に提示されているスポンジの硬さはどれであるかを識別(判断)して、言葉に出して答えなければ(言語)なりません。
ちょっと難しい話になってしまいましたが、次からは実際にひろあきさんに行った治療についてお話します。 |