日々の入院生活(その1)

【9月1日】

     
 

 入院にも少しはなれ、病院スタッフとも簡単な意志疎通は、どうにかできるようになってきました。
退院やこれから先の見通しはまったくわかりません。

  不安の中することもなく、ひたすら夫婦で話をしていました。結婚以来20年たちますが、何時間も顔をつきあわせ話をする機会は、これまでそんなになかったような気がしました。退院まである意味では、ほんとうに貴重な時間を共に過ごすこととなりました。
 
          

         
   
【9月2日】        
 

 家内の弟が日本からわざわざ来てくれました。滞在が長引いてお金がなくなったことと、帰国の場合の手助けや介護している家内を助けるためでした。
 弟がきてくれたおかげで、家内は一人では行きにくかった食堂にも行け、量が多いとはいえ、病院食を2人で分けていた状態からも抜け出せました。それ以上に一人でがんばってきたため、精神的な緊張が強く、たよれる相手がきたことにより一息つけたことが大きかったようです。

 また、病院の夕食が遅いため、10時に過ぎに病院からホテルへ帰るときも迎えに来てくれ、送り出す方も安心できるようになりました。
 ただ、退院や帰国については、まだまったく目処がたっていません。この頃私は、精神的に涙もろくなっており、弟の顔をみると涙ぽろぽろ、日本に電話して上司の声を聞くと涙ぽろぽろ、とにかく涙腺が故障したような状態となっていました

 
【9月3日】  
   領事館から今日もいつものように通訳に来ていただいた、検査結果から左脳の脳梗塞であり、出血ではないので、帰国しても問題ないと言う話が出た。ただし、帰国に関しては保険会社の専属医師の診断も関係するため、結論は来週(今日は金曜日)にずれ込むようである。

  今日の夕食は、久しぶりに、日本食をたべることができた。というのも、家内と弟が病院近くの日本食のレストランにいき、無理をお願いして塩鮭と出汁巻き卵、と白いご飯を弁当にして持ってきてくれた。またまた、感激して涙ぽろぽろ。
 
     
     
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送