病院に入り受付に向かいましたが、ここにフランス人医師を伴った、妙な雰囲気の患者が舞い込んだものだから大注目を浴びました。ドクタームラは、日本の医師に素早く引継をしたがっていました。というのも、すぐに東京の羽田に向かう航空機が予約されており、ソウルからの飛行機も遅れたせいもあって、搭乗便の時間が迫っていたためです。
ところが、日本で主治医となるべき先生は、外来の診察中で手が離せないため、よけいにあせって、しかたなく手の空いている先生に話をしてもらいましたが、その先生曰く、専門用語については、あまり英語がうまくなく、わかりずらかったとのことでした。
また、この時ドクタームラ、診察室においてある血糖値を図る機械を見つけ、看護婦さんに計測するように話し、計ってもらいましたが、この時346を指し、スペインで計り初めてから最高値を記録しました。
病室は、個室をお願いしました。スイスやスペインで2人用の広い病室になれていたのと、スペイン入院時の後半からの不眠症におちいっていたこと、加えて治療終了後は、リハビリのためできるだけ早く転院しなければならない等のことから、長期になることはないとの考えから、わがままをいい1人用個室に入院することにしました。
この病院は、東等と西等に別れており、すべてのフロアーに花の名前が付けられています。私の病室は7階の東等「スイートピー(総合診療センター)」の701号室でした。室内には、ホテル風のトイレと一体になったシステムバスがあります。主治医は、脳梗塞関係はI先生とT研修医で、糖尿病関係はK先生でした。
その後、空港で出迎えてくれた上司も駆けつけてくれましたが、スペイン出発から飛行機内で一睡もしてないので、疲れに疲れており、余り話しが出来ず、大変申し訳ないことをしました。
この日の夕方には、早速MRIの検査が行われました。疲れているのに例の騒音が「ガンガン・コンコン・カランカラン」と耳元でやられたので、本当に疲れがピークに達しました。