病院内の食堂とコンビニ
 


 ここの病院の10階には、食堂があります。病院案内等では「展望レストラン」と紹介されており、その名にふさわしく展望は確かにすばらしいものでした。

 この食堂の横には、入院患者用の図書館やコインランドリーがあります。部屋にいても飽きてくるので、家内がコインランドリーに行くときは、車いすを押してもらって、出来るだけ連れて行ってもらうようにしました。

 エレベーターが、このフロアーに着き扉が開くと、食堂から強烈なカレーの臭いが漂ってきます。入院してからは、糖尿病食しか食べてないので、濃い味に飢えていました。そのころは、とにかくカレーが食べたくて、食べたくてしかたありませんでした。

 いつのまにか、ここのカレーが大好物であるかのように、暗示を掛けられたようで、その後、退院してからもMRI等の検査でこの病院を訪れる際は、必ずここの食堂でカレーを食べるようになりました。(今までに、5回ぐらい食べ、ある程度、仇は討てたと思います?)

    

 一方、1階のフロアーには、コンビニ(ローソン)があります。町で見かけるコンビニの4分の1程度の広さしかありませんが、病院内では、唯一、外の世界を感じられる素晴らしい空間のように思えました。新聞に雑誌、各種弁当にお菓子、入院していると、外の世界では、当たり前のことでもうれしくなってしまいます。

 コンビニの場所は、エレベーターを降りてから距離もあまり無いので、肘まで支えがある杖を使い、家内が支えてくれると、どうにか車いす無しでも行動できる範囲にありました。ただ、この時やっぱり脳の病気であることを感じる出来事がありました。歩けないことは別として、病室の廊下やエレベーター内の薄暗い場所から、明るい店内に入ると、環境が少し違うだけなのに、気分が悪くなり、吐き気を感じることがありました。車いすで座ったままなら、何も感じませんが、立っていると起こる現象でした。

     
   
     
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