この病院には、多くの研修医やレジデントと呼ばれるドクターが数多く在籍していました。私にも大学を出たての女性T研修医が、主治医の先生の他に付くことになりました。
頻繁に体調や状態を気にしてもらい、ありがたいと思っていました。が後で、指導医の先生に聞かれたときに、すらすらと答えられるようにするための、準備であったことがわかりました。
更に、若いので仕方ないのかもしれませんが、
私:「先生、前のように歩けるようになるでしょうか?」
研修医:「前のようには、絶対無理です!」
私:「・・・・・!」
私:「先生、字を書けるようになるでしょうか?」
研修医:「左手に変えた方がいいかもしれませんねぇ」
私:「・・・・・!?」
後々、リハビリでお世話になった病院の理学療法士の先生へ、同じ質問をすると、
リハビリの先生:「100%は無理かも知れませんが、99.9%に近づくように、目標を立ててがんばりましょう」
私「よし、がんばろう!」
血管造影検査の際、新たに点滴の針を入れることになった。T研修医が処置にきた。私は血管がよく出ており、いつも看護士さんからは「解りやすい血管ですね」とほめられている・・・? 献血、採血すべてを含め、今まで、44年間失敗されたこと無し。
なのに研修医の先生、2度も失敗、3度目は見かねて研修医に付き添ってきた看護士さんが一発で入れてくれた。手に2ヶ所の内出血の跡。血液を凝固させない薬を飲んでいるので、時間がたつと更に大きな内出血となった。未来の先生のため、しかたがないのはわかるが・・・?
研修医の先生には、心も体も痛かった。
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