糖尿病と動脈硬化・網膜検査
 


 厚生労働省の2002年の糖尿病実態調査の速報値では、血中の糖化ヘモグロビン濃度が6.1%以上で糖尿病が「強く疑われる人」は約740万人、ヘモグロビン濃度が5.6〜6.1%の予備軍に当たる「可能性が否定できない人」を含めると、成人の6.3人に1人に当たる約1620万人にのぼると発表されています。

 糖尿病は、合併症の病気と言われています。糖尿病だけに特有な合併症ではありませんが、冠動脈や太い脳の血管を含む大血管の動脈硬化すなわち大血管症が糖尿病の予備軍である境界型の時期からすでに始まっているとされ、境界型の時期からの積極的な治療の必要性が強調されています。

 5年前に会社からの義務づけで人間ドックを受診しました。この時、糖尿病の予備軍といわれ、今考えるとたぶんこの境界型だったと思います。更に、内臓脂肪型肥満に高脂血症、高血圧、それにたばこの喫煙歴が20年以上で毎日30本以上と動脈硬化を加速させる条件はすべて揃えていました。

 これらはいずれも自覚症状がないまま進行する病気で、治療をせず放置してしまうことも多く、気付かないうちに突然、生命を脅かすような状態を招きかねないため、サイレントキラー(静なる殺人者)と呼ばれていることがよくわかりました。

 この受診した病院からは、1ヶ月程度の教育入院することを進められましたが、まだ40歳で若いという考えと、仕事も忙しく1ヶ月も席を空けるわけにはいかないこともあり、拒否しました。このとき素直に聞き入れ、治療していれば現在の状態にならなかったのかも知れません。

 糖尿病関係の検査として網膜検査と動脈硬化検査も受診することとなりました。

 網膜検査は、精密眼底検査で、目に光をあてて眼球の内側を観察しやすいよう目薬によって瞳の収縮を抑え(専門的には散瞳というそうです)、検眼鏡という検査装置や眼底カメラを使って、網膜の毛細血管の出血や破損を調べる検査です。この検査を行うと、ごく初期の小さな出血や破損まで見つけ出すことができるそうです。

 しかしこの検査、痛さは全くありませんが、4〜5時間近く、目の焦点が合わなくなり、何を見てもぼやけ、もちろんテレビも本も見れなくなるなど大変な不快感をともなう検査でした。

 動脈硬化の検査は、血圧計みたいな帯を両手と両足の4ヶ所と、心電図をつけられて計測されるだけで、すぐ終わり痛さも不快感もない、検査の中でも1・2位を争う楽な検査でした。

          

     
   
     
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送